「シャイニングフォース・ネオ」


5段階で評価するとしたら4点をつけます。
私は娯楽を評価する上で『その5点』をつけることはありません。

ではもし、5点をつけるのは、どんなものか。
それは自分から友人に勧めたいと思うようなものをいいます。

つまり4点は自分は良かったと思うけれども、
他人に勧めようとは思わない、これはそういうゲームだということです。

シャイニングシリーズ最新作のネオ、
そのジャンルはアクションRPGです。

平たく言ってしまえば「真・三国無双」シリーズの
ように攻撃ボタンを連打していたら勝手に
敵が倒れていく、最近よくある連打ゲーです。

それゆえ、攻略HPなんかでは
「ここのボスは弱いので、
 連打機能のついたコントローラで楽に勝てる」
なーんて、書かれてたりします。

それだけなら4点はつけません。
確かな手応えを感じていなければ、
4点をつけたりしません。

移動した場所は自動的に埋まっていくマップ、
戦いながらその白紙部分を消していくと
蓄積されていく達成感があります。

いつかマップを埋めていくうちに
「きっと、この場所に次のボスが居るに違いない」だとか
予想ができるようになります。
そしてその予想をこのゲームは裏切りません。

しかしながら全くマークしていなかった
ザコ敵からすごい性能のアイテムがドロップされたりします。

こういう予想の裏切られ方が一つの流れとなり、
私はいつしか何度もその感触を「反芻」したくなっていました。

人間ほど反芻を愛する動物はいません。

格闘ゲームで「ある手順」を繰り返すことで楽しみを見出す
ギルティギアヴァンパイアのようなゲームが
固定ファンに愛されているように、
このゲームの中にある流れが中毒的な面白さを持っていることが
私にレビューを書かせたモチベーションの源になったのです。

シナリオ上の分岐はなく、
王道を行くような話になっています。
特に捻りもないのですが、それを一つ一つ
丁寧に伝えようとしていることから
安心して読み進めることができます。

シナリオに限ったことではありませんが、
一つ一つが丁寧に作られている……
そういう印象を受けました。

ただし「当たり前」に作りすぎており、
独特の味が出ていないのもまた事実かと思います。

RPGによくあるようにクリアー後の
隠し要素も充実しています。
ここもお約束、ですね。

このゲームの最も大きな難点は、
ゲームバランスです。

後半になってくると敵のヒットポイントが
30万とか100万とかになってきて、
こちらが一撃で与えるダメージも
数10万とかになったりします。

当然、処理落ちもおこりますし
何より見にくく、目が疲れます。

対して最も大きく評価できる点としては、
ほぼいつでもセーブできるという強みです。

ストーリーの或る点を越えると、
リターンという魔法がノンリスクで
使えるようになります。

それを使うと、
仲間を入れ替えたり
回復したり
セーブできる場所に
戻ってこれるんですね。

もちろん、ボス戦中などは
一時的に使えなくなったりします。

いつでもやめられるということは、
次にプレイする際の気軽さに繋がります。

このゲームは時間のない社会人のことも
考えられ、そのためにこういった仕様を
盛り込んだのではないでしょうか。

真偽は定かではありませんが、しかし
評価するべき点であることに違いはありません。

惜しむらくは、
キャラクターデザインをした
西山優里子さんの絵が
わりと敬遠され気味なことです。

自分はマガジン購読者なので、
あんまり違和感ないんんですけどねえ。

まあ、デザインのセンスが良いか、と
問われればハッキリと「良くはない」と
答えますけれども。

クリアー時のプレイ時間は78時間でした。
平均クリアー時間は60程度ではないでしょうか。
時間のある方ならば、私はオススメします。

今はゲームショップで安く出回っていますので
お求めやすくなっていると思います。
オススメ!