「時をかける少女」


8月22日、土曜日。

私が住んでいる大阪で「時をかける少女」が封切られました。

これは筒井康隆原作の小説を映画化したものです。

ですが、これそのものは何度となく映像化されているらしく、
実写で映画化されたものを思い出す方も少なくないと思います。

私は昔の映画の方は観たことはありませんし、
原作も読んでいませんので
今までのものと比較することはできません。

では、どうして観に行ったかというと。
単純に連れに誘われたからなんです。

連れはコノ作品の監督を尊敬しており、
私も同監督の作品を観て感嘆の声を漏らした覚えがあります。

初代「デジモンアドベンチャー」の劇場版
手がけており、連れの家でDVDを観た時に
「こんな短い尺でまとめるなんて!」と驚いたものです。

興味のある方はどうぞ、面白いですよ。

さて、話は「ときかけ」に戻って。

大阪で上映されているのは一箇所だけのようです。

梅田ロフト地下にある劇場、
テアトル梅田で観ました。

当日、2回目の上映に行った私たち。

なんとかチケットを買えたものの席数残り8、
観にくい場所になるのは仕方ないか、なんて言ってたら。

後述のイベント内で監督が話してる目の前に座ることになりました。
偶然です、目の前30cmくらい?

さて、観客が整理番号とチケットを手に待っていると
こっそりと監督登場、端っこの方で名刺交換開始。

私は週刊アスキーのインタビューを見ていたので
顔は知っていたんですね。
その写真と同じ格好でしたし。

私「おや? あれ監督の細田守さんじゃん?」
友「えっ……あの人かな。もっと陰気なイメージがあるんだが」

失礼な(w

上映スケジュールを貼りだした表を見ました。
何かしらイベントがあるとのことで、
それに合わせて監督が来たのだろうと推測。

そして入場。
席が全く空いてません。

仕方なく最前列に座ると、立ち見の人達が
ワンサカ入ってきます。

私「ここって立ち見アリだったっけ?」
友「さあ……」

イベント開始、主人公の「まこと」の
イメージガールコンテストということで
3人の女子高生が前に出てきました。

司会の、配給である角川ヘラルドの方が
「好みじゃなくてイメージで選んで下さいよ」と
観客に注意しているが、しかし。

友「まだ映画みてないのに、イメージって言われてもなあ」

確かに。

私はコンテストというよりも、
芸能界への登竜門みたいなものかと勝手に勘違いしていました。

なので、見た目の好みよりも
芯の強そうな印象を受けた子を選びました。
偶然ですが、私が選んだ人がグランプリに選ばれてました。

グランプリの子が貰ったのは
iPod、準グランプリの子(2名)が貰ったのは
iPod nano。

女子高生に違い分かるのか!?

とか思いつつ、会場を後にしようとしたら、
みんな監督に握手して、
一声かけてから出ていってるではありませんか。

便乗しちゃおう、ということで
監督に握手して出て行く私と連れ。

で、肝心の映画ですね。

面白かったです。
良かったですよ。

傑作、っていうと言い過ぎかもしれませんが
監督が言っていた通り「楽しんで作った作品」だったというのが
ヒシヒシと伝わってきました。

観ながら笑い、
途中でグッときて
挿入歌の流れるところではウルっときてしまい……。

起きることの全てはすごく狭い……
等身大の高校生が日常で移動する範囲内に
留まります。

しかし起きたことは現実にはあり得ない、
たった一つの「if」。

もしも……もしも、
時を超えることができたなら。

考えますよね、
もう会えない亡くなった人に
もう一度会いたいだとか。

また、バックトゥザフューチャーみたいに
競馬の結果が書かれた本を手に入れたいだとか。

でも主人公の「まこと」(もちろん女の子です)は
そんな事は考えない。
そんな発想は全くこの映画の中にはないのです。

思い出してみて下さい。
高校生の頃、今のように世界観は広かったですか。

学校というものの中から常に世間を見ていて、
そこには予定調和のように繰り返される毎日があって。

恋をした人、
泣いていた人、
何かに打ち込んでいた人……
それぞれ違ったけれど
一生懸命生きていたはず。

もし貴方が否定しても、
間違いなく……きっと。

そんな時期。

一生懸命に、
無鉄砲に、
一直線に、
底抜けに明るく、
そんな少女が時を超える力「タイムリープ」を
手に入れてしまいます。

それは偶然か、必然か。
しかしながら、それによって
「毎日」は違った形を見せ始めます。

でもそれは、どこまでいっても毎日の中に、
日常の中にあって、メビウスの輪のように
非日常をくぐっても最後は戻ってきます。

それを見た時、
この映画を観た時、
皆さんがもし「夏」という言葉に
懐かしさ……郷愁、
寂しさ……寂寥感、
そういったものを覚えるなら、
その正体に気付くハズ。

あの頃には帰れない。
でも……。

惜しむらくは、この映画が
余り多くの劇場で上映されていないこと。

キャラクターデザインは、あの
「新世紀エヴァンゲリオン」の貞本義行さんですし、
もっとプッシュされててもいいと思うんですけどね。

ゲド戦記が評判悪いですし、
うーん……。
(観に行ってから私は判断しますが)

中でも、特にお勧めしたいのは主題歌

奥華子さんというアーティストが
主題歌と挿入歌を担当しています。

HPで試聴も出来ますので、
これを聴いてピン! ときた方は
観てもいいかもしれませんよ。

ただリンクしてるOHPでは
サビに入ったところで途切れてしまう。
なんでやねん!

私がよく利用している音楽販売系のDLサイト
Moraでもあったので、早速買ってしまいました。
いつもWebMoneyで買ってます。
クレジットカード恐いので。